CROSS TALK

“自分らしく”をサポートする
存在でありたい。
会社、ブランド、働く私たちも、
新たなステージへ。

Schick(シック)ブランドは、1921年に創業者Jacob Schick(ヤコブ・シック)が刃を替えられるT字カミソリ「インジェクター」の原型ともいうべき充填式レザーを開発してから、100周年の記念すべき年を迎えました。
今回はそのSchickブランドを扱うシック・ジャパン㈱で働く社員の対談を実施。人事、マーケティング部門で業務にあたられているお二人に、会社やブランドの魅力とその未来のカタチを語り合ってもらいます。

Akiko Oda

小田 明子

人事本部
ヒューマンリソースマネジャー
2011年5月入社

社歴10年。医薬品や医療機器業界などを経てシックへ入社。キャリアのなかで一貫して人事の仕事に従事してきたエキスパート。現在は人事本部の責任者として、人事業務を統括。

Shigeko Furukawa

古川 滋子

マーケティング本部
ブランドコミュニケーションマネジャー
2019年11月入社

社歴1年半。前職でもブランディング、PRやコミュニケーションの仕事に携わってきました。現職では、デジタルマーケティングやCEMなど加わり、幅広くコミュニケーション全般に従事。

誰もが知るカミソリの
Schick(シック)ブランドを扱う
シック・ジャパン㈱への入社の決め手は
何でしたか?

小田私はキャリアのなかでずっと人事の仕事に携わってきました。人事のコア業務を一通り経験した後、これからはHRビジネスパートナーとしてキャリアを積んでいきたいと思っていたところにシック・ジャパンと出会いました。シックはブランド認知度が高く歴史ある会社ですが、社員数が思ったより少ないことに驚きました。でも社員全員の顔が見えるちょうどいい規模感で、かつ人事業務全体を見ることができるところに魅力を感じ、入社を決めました。

古川一般的に、人事というと、採用や給与計算などの事務的な仕事っていうイメージを持つ方も多いと思いますが、特に外資系企業では“ビジネスパートナー”という役割がとても重要視されていますね。

小田そうですね。企業の存在意義やカルチャーへの理解はもちろん、企業が目指すところに共感できる人材を見極めるのが使命。採用や適正配置だけではなく、パフォーマンス高く働ける環境づくりや育成とか。社員のエンゲージメント向上もとても重要な課題です。ビジネスの目標達成のためには、人事的側面からどうやってサポートするのがよいのか、文字通り経営者のビジネスパートナーとなって提案していく重要な業務。その業務に、より深く携わり経験値をあげたいと願っていました。

古川人事の役割も進化していますね。

小田ずいぶん変わったと思います。あとは、「Schick(シック)」と聞くと、名前を聞いただけで誰もが「カミソリのブランド」と分かるのはすごいことだと思っていて。

古川そうですね。

小田誰もが知っているブランドで働いてみたいという気持ちもあったと思います。古川さんはなぜシック・ジャパンに?

古川私が入社したのはちょうどシック・ジャパンが変革期に入った時期と思っていて。2018年に新社長になり、Schickが時代に合わせてブランド的にも変わろうとしているタイミング。準備段階も中盤をむかえ、そろそろ少しずつ芽が出て花が咲くようになるかな?という時期でした。また、会社としても新しいBulldog(ブルドッグスキンケア)というブランドを扱うことで、現状に留まらず、さらに高みを目指して自ら変わろうとしているところに興味を持ったのが入社を決めた理由の一つです。

小田入社する前とイメージのギャップはありましたか?

古川入ってからの印象は、ものすごく社員が真摯だというところ。真面目にしっかり仕事をしているという印象が強かったです。「正直に、そして誠実に」「『正しいとは何か』を問い続ける」というSchickブランドのバリュー(ブランドが大切にする価値観)が本当に根付いていると感激しました。ブランドのバリューを自分に落とし込み、お客様に正直に向き合っている社員が多いと思いました。

小田私はスピードの速さに驚いた記憶があります。前職の業界は医薬品や医療機器など、ひとつの製品をリリースするのに開発や承認で長い期間がかかる。ビジネスもすべてそのスピードに合わせて動くので…。

古川消費財は本当に速いですね。

小田ビジネスのスピードがとても速い。加えて、世の中の状況を見極めて会社の体制などをどんどん変えていく、意思決定や方針変更の決断の早さにも驚きました!そういった状況下では、働く私たちも同じスピード感をもって臨機応変に対応していかなければならないので、最初は正直大変でした。でも、動きが早い分、新たなことを生み出すチャンスやチャレンジの機会も多く、とても良い経験ができていると思います。

変革期にあるシック・ジャパン。
どのような変化がありますか?

古川大きな変化として挙げられるのは、まず製品としてのSchickブランドをリブランディングして、単なるカミソリではなく、製品を手に取ってもらった時にワクワクしてもらえる、“人々のライフスタイルをサポートするブランド”に進化していくこと。
そして、もうひとつはシック・ジャパンの会社自体も大きく進化させていくということです。シック・ジャパンは長らくSchickブランドを扱ってきましたが、2019年に、イギリスで生まれた男性用スキンケアブランドのBulldog(ブルドッグスキンケア)の取り扱いを開始しました。
会社としてもカミソリブランドとスキンケアブランドの複数のブランドを取り扱うことで、シェービングカンパニーから、グルーミングカンパニーというトータルケアを提供する会社への変革を目指しています。

小田メーカーとしては消費者の皆様に良いブランド・製品だと思ってもらえるのが一番ですが、それを作っている会社自体も、良い会社だと思ってもらえると嬉しいですよね。良い製品を、説得力とともにお届けする。そのためにも働いている私たちが充実して、楽しく生き生きと働いている状況であることが大切だと信じています。

古川そういう意味においても会社自体も大きく進化していると実感します。

小田例えば、仕事の進め方。特に営業のオペレーションは変わりました。昔は、目標必達っていうところから、トップダウンで営業の数字が下りてくるというような風潮の時代もあったと思います。でも今は、「こういう取り組みで、こういった提案をすればお客様に受け入れていただける」という予測と仮説のもとで目標数字を積み上げています。本当に注力をしなければいけないところに、自分たちのリソースを配分できるようになってきているから、以前より“働きがい”という面でも、大きく違ってきていると思います。

古川トップダウンだけではなく、自分たちからのコミットメント。「言ったからやろう」という部分は、モチベーションや動機につながっているのではないでしょうか。

小田加えて、Bulldog(ブルドッグスキンケア)をはじめ、これからも親会社のEdgewell Personal Care(エッジウェル・パーソナルケア)が持っている海外ブランドを日本で展開する可能性もあるのでますます新しいことへのチャレンジも増え、働いている私たちもワクワクしますよね。

古川Bulldog(ブルドッグスキンケア)とは良い例ですね。シェービングとスキンケアを融合させたグルーミング。シェービングカンパニーからグルーミングカンパニーへ。つまり、生活を豊かにするトータルケアを提供する会社へと変わろうとしている表れ。私もどう成長していくかとても楽しみにしています。

小田シック・ジャパン㈱の親会社であるEdgewell Personal Care(エッジウェル・パーソナルケア)には、カミソリだけでも複数のブランドをもち、その他にもグルーミング製品や日焼け止めなどの商品もそろっているので、グローバルなブランドを日本でも展開していくという新たなチャレンジは、今後、社員としても本当に楽しみです!

未来のカタチを創るため新たな
ステージへ。社内での取り組みは?

小田昨年、親会社のEdgewell Personal Care(エッジウェル・パーソナルケア)で新たなPurpose, Values, Behaviorが制定され、会社のカルチャーの支柱となっています。特に「People first(人を大切に)」「Move forward(前に進む)」「Listen up speak up(耳を傾け、誠実に話す)」「Own it together(全社一丸となって)」の4つのバリューは、私たちがビジネスを推進していく上でとても大切な行動指針です。
現在、世界各国のエッジウェルグループカンパニーでもこれらの浸透に力を入れていて、新たな試みを始めています。

古川そうですね。例えば、Wellness Program(ウェルネスプログラム)。
グループカンパニーの社員相互のエンゲージメント(積極的な関与)とエンパワーメント(元気づけること)を目標に、参加を希望した地域も職種も異なる社員が集り、毎月決まったテーマに沿ってオンラインで話し合い、「デジタルチームビルディング」を行っています。

小田例えばCoffee Buddy(コーヒーバディー)の回では、長時間労働になりがちなコロナ禍のリモートワーク期間に、30分ほどコーヒー・ティー・ブレイクタイムを確保し、Edgewell(エッジウェル)の4つのバリューについて日々の仕事とのかかわりや自分自身が貢献できることを話しました。

古川私は、オーストラリアとイスラエルや、アメリカ、香港の同僚と同じチームになりました。
コロナ禍でのビジネスの話に始まり、家族のこと、ワクチンのことなど話が広がって、学びが多かったです。

小田海外の同僚とチームを組む人もいれば、日本の同僚と同じチームになる人もいましたね。新しい取り組みですが、皆さんが意欲的に参加しているのが印象的で、今後の展開が楽しみです。

古川ほかにも日本オリジナルで始めた「次世代を担う会」という取り組みもありますね。

小田この会は、社長の発案で、社員のキャリアップや能力開発する機会を意識的に作っていこうと、各部門から次のリーダー候補の社員を集めて結成されました。今は月に1回定例ミーティングを行って、各回一人ずつ自己紹介を兼ねてプレゼンしたり、推薦図書を読んで感想や内容についてディスカッションしたり、また社内外から講師を招いて勉強会を行ったりしています。すべての部署からメンバーが参加しているので、お互いの業務を知る良い機会にもなりますし、幅広い知識を得ることはもちろん、将来経営者を目指す人材のマインド醸成という点でも非常に有意義な場となっていると思います。

古川1年間の任期でリーダーシップを学んだり、会社に新しいアイデアを提言する機会をもらったり。しかも社内での活動だけでなく、グローバルのトップに日本のビジネスプランを提案する機会もありましたね。

小田そうですね。グローバルのEdgewell Personal Care(エッジウェル・パーソナルケア)のCEOやボードメンバーと日本のリーダーシップチームが話し合うビジネスミーティングの場に「次世代を担う会」のメンバーが参加して、日本のビジネスプランを提案するという、とても素晴らしい機会をもらいました。

古川提案はすべて英語。トップの方へのプレゼンなのでもちろん簡単ではなかったと思いますが、メンバーの皆さんは、前向きに取り組まれていて、発表の後の皆さんの顔を見ると、やり切った達成感に包まれて生き生きしていました。

小田エッジウェル・パーソナルケアのトップと会う機会なんて、正直、そうそうあることではありません。彼らのモチベーションが上がったことは言うまでもありませんが、本国の経営陣が親しみをもって真摯に話を聞いてくれたことに、とても感動しました。「Listen up speak up(耳を傾け、誠実に話す)」という、エッジウェル・パーソナルケアのバリューにも通じた貴重な機会でした。

進化し始めた会社とブランドへの想い。
どのような未来を描いていますか?

古川まず、Schickブランドは、ウェットシェービングカテゴリーのリーダーとして、時代に即した新しい価値観を提案していきたいと考えています。
男女問わずですが、毛に対してネガティブなイメージを持っている方もいらっしゃいます。「髭を剃るのは仕方がないこと」「人の目が気になるのでムダ毛の処理を仕方なくする」、そう思っている方もたくさんいらっしゃいます。
でも、例えば髭を剃ること、髭を整えることは、自身のスタイルをデザインするワクワクとした可能性を感じながら私たちの製品を手に取っていただきたいです。

例えばコロナ禍でマスクを毎日付けるようになって、ヒゲを生やしている方も増えてきていますそういう方には、ウェットシェービングは髭のデザインがしやすいので、シックの製品でぜひ整えていただきたいです。

小田髭を綺麗に剃ることも、髭をデザインすることも楽しんでもらえたらいいですね。

古川そうですね!「髭を楽しむ」ということも伝えられると。本来、毛は自然なものなので、あってもいいものですよね。ムダ毛の処理だって必要であれば剃ればいい。その時には、きれいに剃れるSchickのカミソリが良いですよとお伝えしたいです。実は、毛だけではなく角質も取り除いてくれるビューティーツールだということもお伝えしたい重要なポイントです。

小田自分らしくあるために、どんなボディヘアでも自分自身が気に入っていれば美しいし、他人が決めるものでもない。そういった“美”にも多様性がある社会を目指した「#BodyHairPositive」というプロジェクトも始まっていていますね。

古川その人が自分らしくあることをサポートする会社でありたいし、ポジティブな気持ちで、ワクワクしながら手に取っていただけるような製品ブランドを育てていきたいと願っています。

小田会社の存在意義にもある「Make Useful Things Joyful(役立つことをもっと楽しく)」。人事の私は、社員にとって、シック・ジャパンで働くことが楽しくやりがいのある仕事だと感じられる環境をさらにつくっていきたいです。

古川コミュニケーションの観点から、お届けする製品も「Make Useful Things Joyful」。常にお客様視点にたってカスタマーファーストで、皆さまの生活を豊かにすることを目指してサポートする存在であり続けたいです。

※撮影時のみマスクを外して撮影を実施しています

※記載された内容、お問い合わせ先などは掲載日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。